読書メモ「コンサル一年目が学ぶこと」
読んだ目的
今まで割と自己流でサバイバルしてきてしまった節があります。新卒の年齢はとうに超えてずいぶん大人になってしまっていますが、恥をしのんでビジネスマンの基礎を身につけたいです
読書メモ
- 結論から話す(PREP)
- Point = 結論
- Reason = 理由
- Example = 具体例
- Point = 結論の繰り返し
- Talk Straight(駆け引き抜きに、率直に、簡潔に、端的に話す)
- イエスかノーで率直に答える
- 言いにくいことでも、間違っていれば間違っていると言う
- 言い訳や事情があるなら、その後。
油断するとついやってしまう受け答え方です。自分は結構苦手で、意識していないと余計なことを文章の頭につけて話してしまいます。「ってことは要するに〜〜ですね?」と確認されてしまうこともしばしば。気をつけよう
- 世界共通言語は、英語ではなく数字
- 事実を集めて数字で話す
- 新人ほど、数字で話さないと誰も相手にしてくれない
- 情に訴えるなど10年早い
外国人との議論が上手くいかないのは、英語が下手なせいではなく、ロジック・数字で話せていないから。逆につたないポンコツ英語だったとしても、筋が通っていれば納得してもらえます
- 相手に合わせる
- 無言は分かってないことのサイン
- 社内用語、社外用語を明確に
- 「それは社内での言葉ですか?それとも一般的にそう呼ぶのですか?」
- 相手の期待値を把握する
- 求められてないことをやっても無駄な努力
- 期待に対して100%の答えを出すのがスタートライン
- プラスでそれをちょっとだけ超える
- 期待値を超えられないと思ったら安請けしない
先日、会社で先輩が依頼を引き受けるか否かを検討していて、社長から結構言われてるのを見かけました(結局、引き受けないことになった)。難しくて大変なプロジェクトなのに、相手は簡単にできると思い込んでいる状態で、先輩は特に問題と思わずにそのまま進めようとしていました。そこに社長の「待った」がかかりました。
いろいろ言っていたんですが、社長がやっていたのは「相手の期待値を把握する」→「期待値を超えられないと思ったら安請け合いしない」だったのでしょう。
- 報連相の目的
- 指示の内容を明確に把握する
- 上司と部下が仕事の目的と内容につき共通の理解を得るため
- 上司からの指示で確認すべきこと
- ① その仕事の背景と目的
- 目的を満たす形でアウトプットを出せる
- ② 具体的な仕事の成果イメージ
- 指示のあいまいな部分を自分の仮説で補う
- ③ クオリティ(期待値)
- 3日の100点なのか、3時間の60点でいいのか
- ④ 優先順位・緊急度
- 新人は自分で判断しない(全体像が見えてなくてわからないから)
- ① その仕事の背景と目的
上司との仕事の仕方です。指示が不明確なまま、自分の思い込みで進めちゃったり…。いざ提出したら「コレジャナイ」ってなるアレを防ぐには、「共通理解」が必要です
- 考え方を考える
- いきなり作業に入らない
- どう考えたら答えが出るのか、道筋を考える
- そのアプローチでいいのか、この段階で合意を取ってから作業に入る
やみくもに手を動かすのではなく、先に枠を作って自分が何を調べていけば結論に辿り着けるのかを設計してから動こうという話です。さらに動く前に関係者の合意を取っておけば、トラブルも防げそうです
- 事実、解釈、アクションを区別(雲雨傘の論理)
- 雲:雲が出ている(事実)
- 雨:雲が出てるので、雨が降りそう(解釈)
- 傘:雨が降りそうなので、傘を持って行こう(アクション)
- 3つの見出し「事実」「私の解釈」「推奨アクション」
調べ物を依頼されたときは、「雲」だけ提出するのではなく、そこに自分なりに解釈した「雨」の部分を追加して、そこから導かれる「傘」まで報告します。そうしないと「だから何?」状態になります
逆に、「傘」だけ報告されても「根拠は?(Why so?)」状態になります
- 「はじめに仮説ありき」
- 予想できる範囲で、先にストーリーを描いてからリサーチする
- リサーチは仮説に対する検証作業
- 仮説→検証→フィードバック
- ビジネス能力の向上は、情報量ではなく「考える」こと
- 考えるとは自分の意見を持つこと
- 間違えることを恐れない、正解を覚えようとしない
遅いんですけど、最近いろんな本を読んだり人と話したりする中で、「考える」が自分の人生で足りてなかったことに気がつきました。気づいた上で再度いろんな本を見返してみると、至るところに「考えることが大事」って書いてあります。全然目に入らなかったです。
意見を求められてパッと何も言えなかったり、だいぶ勉強してるのに論文試験の成績が散々だったり。当時は何が原因か分からず廃人になってしまいましたが、今ならチョットダケワカル気がします。何事も、正解を覚えようとしていたからだと思います。だから、いくら勉強しようとも、根本的な力が育たなかった。
- 議事録は発言録ではない
- 決定事項を簡潔に書いて、後日の証拠にする
- 項目
- 日時
- 場所
- 参加者
- 本日のアジェンダ(論点・議題)
- 内容
- 決まったこと
- 決まらなかったこと(次回持ち越したこと)
- 確認が必要なこと
- 次回に向けてのTODO(誰がいつまでに)
- 追加
- 残しておくべき付属意見(キーパーソンの発言など)
- 決定事項にいたる経緯
項目を先に書いて、中身を埋めていきます。構造化してまとめるのが議事録です。関係者の間で認識事項に齟齬がないかを確認するためのものなので、国会の発言記録みたいにならないように気をつける
- パワポは1スライド1メッセージ
- ① 根拠の数字や事実+② 自分の解釈や主張
- 「空パックをつくる」
- 始めの時点で最終アウトプットの骨組みをつくっておく
- 逆算して必要な作業を設計
- タイトルを書いて、中身が空のパワポをつくる
- それを埋めるためのタスクを洗い出す
ほぼパワポで今まで資料作ってこなかったから、このあたりは要学習です。
- 大事なことにフォーカスして深く掘り下げる、他は切り捨てる
- 重要じゃないことは捨てて良い
- 何が重要で何が捨てても良いことかの区別がついてない?のは問題設定ができていないから
- 捨てる基準には、自分なりの判断を持つ
- 仕事の価値は、相手が決める
- 付加価値=相手に対する貢献
- 自分がやりたいことではなく相手が求めていることをする
- 相手が満足しなければ、それは自己満足
- 会議で発言しない人の価値はゼロ
- 沈黙からは何も生産されないから
- つまらない意見でも、自分なりに知恵絞ってなんか言った方がマシ
- 「遠慮」ではなく「貢献する意思」がゼロなだけ
- 要するに「無能」
- 経営者からすると、社員の時間は「お金」そのもの
- 素早く、汚く、早く出す
- 何も出てこないのであれば、それ自体が報告に値する(問題設定自体が間違っている可能性→すぐに修正すればよいから)
- 60点でいい
- 守破離
- 一年目は師匠の一挙一動を徹底的に真似る
- 暗黙知を吸収する
- 今の自分の能力で、チームに貢献できる部分を探す
- 人とは違う役割を果たす
- 他人と同じ分野で弱点を埋めようと思わない
- 自分ができること起点で考えてみること