読書メモ「WORK 価値ある人材こそ生き残る」

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WORK 価値ある人材こそ生き残る

読んだ動機

見かけてなんか買ってしまいました。こういった自己啓発っぽい雰囲気の本は普段全く買わないんですが(中身は自己啓発ではなく仕事論でした)、コンサル系の読書が多くて最近疲れていたので、息抜きにいいかなと思って買ってみました。

読書メモ

  • スキルアップや成長は、会社のために働く過程で得られるもの
  • 「仕事でスキルアップしたい」はNG

基本的な社会人の姿勢としてはおっしゃる通りすぎるのですが、技術職に当てはめた場合に限っては若干の違和感も感じるので、鵜呑みにするのはキツいかもしれない話が少々。

著者の方(営業)と職種が違うから違和感を感じたのか、普通に私が未熟だからスッと受け入れられなかったのかは不明です

  • 誰もやってない形骸化した仕事はローリスク・ハイリターン

なぜかある謎の業務、今一度その仕事が登場した目的や背景を振り返り、その必要性をプレゼンし、周りの皆さんを巻き込んで成果につなげられればハイリターンです。

かつ、もともと形骸化してた誰も興味ない仕事だったわけなので、失敗したとしても特に強くは咎められずローリスクです。多少笑われる程度で済みます

著者の例として、ポイントカードの勧誘業務があげられてました。決まった時間立っていれば良いくらいの認識でみんなめんどくさがっており、ほぼ作業化してしまっていました。ポイントカードが作られた背景を本部の人間から聞き出し、その目的を理解して、まとめて現場の皆さんに共有し、だったら頑張ろうということで皆さんを巻き込んで目標枚数を大きく上回る獲得件数を叩き出したそうです。

  • 意思と意見は常に持つ「お前はどうしたい?」
  • 成果の基本は、人の困りごとを解決すること
  • 本当に価値を届けなければいけないのは誰か?
    • 目の前のクライアントなのか、その奥にいるサービスのユーザーなのか
  • 「どんな目標があって」「その目標を達成するために何を考えて」「自分はどんなことをしたのか」を語れる人に
  • 社内の評価と市場の評価は別
  • やりたいことは伝えないとチャンスはこない
  • トップの課題を知ること
    • 会社が目指す景色は何?
    • それを実現するにはどんな課題があるか?
    • 会社を前に進めるために必要な成果は何?
    • 今後はどんな展開を考えているのか?

自分の仕事と会社が目指すものをリンクさせることで、成果を最大化することができます。言われてみれば当たり前なのですが、なかなかできないものです。会社で全然評価されない、とかってトップの課題と自分の仕事が紐づいていないんでしょうね。つまり努力の方向性が間違っているという悲しい状況になっている可能性があります。そうであってもそれが自分のやりたい仕事だと思うなら、自分の仕事が求められる環境に転職しなければ、双方にとって損失です

  • 「許可」を求める働き方をする

自分の頭で考えて行動していると、「次は何をすればいいですか?」と指示を仰ぐのではなく、「こうしてもいいですか?」という聞き方になります。どういうスタンスで働いているかで、出てくる言葉は変わります。

  • 目標をどう達成したのか?のプロセスに自分の価値が出る
  • その仕事をする意味、価値をかんがえる
  • 結論ファースト
  • 事実と感想を分けて話すこと

結論ファーストと、事実と感想分けろの話、本当にいろんな本で出くわします。

  • 同じ会社の人の転職活動は、自分のキャリアの可能性の宝庫
    • 自分が次に行けそうな場所がわかる
  • 「御用聞き」と「頼りになる人」の違い
    • どんな目的で依頼してるのか聞く
    • 相手になかった視点を提案できたら最高

社内でも社外でも、何か仕事を依頼されて「承知です!」と言ってそのまま全部引き受けて、さっとアウトプットを提出してあげているのに、気付くとめっちゃナメられてる&下に見られてる(外注作業員扱い)ということが前職で結構ありまして、ずっと謎だったのですが…ようやく意味が分かりました。

相手の要望って何でもそのまま叶えてあげてると、感謝されるどころか御用聞きの手下にされてしまう。自分の態度にも問題があったのです。相手がなぜ、それを求めているのか自分の頭で考え、より良さげな方法があれば自分の意見を相手に伝え、相談の上でアウトプットを出してあげればよかったです

自分で「考える」人なのか否かが、仕事相手からナメられるか頼られるかの分水嶺になっていたんですね。もっと早く知るべきでした。未熟でした