読書メモ「バナナの魅力を100文字で伝えてください」
バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則
読んだ目的
人に何かを伝える技術、説明する能力がマジで低い自覚があります。データサイエンティストとしてやってく中で、分析結果を説明する機会はこれからしぬほどあります
「えーっと、説明してもらえますか?」と言われると毎回(ドキッ)としてしまいます。練習あるのみだとおもうんですけど、得られる知識があるなら得ておきたいということでとりあえず読書。
読書メモ
- 伝わってなければ、ないのと同じ
- 人は忘れる生き物。一度で伝わらない
- 相手の頭の中に見える化させる
- 「うまい落語は景色が見える」
- 視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚
- 比較しないと人は魅力がわからない
- ファクト(事実)とメンタル(感情)を分けて伝える
「事実と感想を分けろ」っていうのは、ロジカルシンキングとかコンサル向けの本でも多々見かけました。いろんな本に書いてあるってことは、本質なんでしょうね。覚えておこう
- 言い換える
- 失敗・ミス→課題発見・気づき
- やる気が出ない→休みどき
- 執着→こだわり
- 嫌い→別の視点
- 怒り→ロック(音楽)
- 会議→試合
- イライラ→甘いものタイム・深呼吸タイム
- おもしろい→パンク(音楽)
若干おじさんっぽい表現がちらほらある気がしますが、いい感じの例えができる人って、語彙力ありそう感と頭の回転速い感が出ます。出来ないなぁ。
- 名前をつけて、魅力を上げる(見える化ネーミング)
- 沖縄旅行→沖縄地グルメ旅行
- 予定表に「算数」→算数攻略大作戦
- Aさんと打ち合わせ→Aさんと未来の業界について語り合う会
エピソードとして「お〜いお茶」が挙げられていました。ネーミングをお〜いお茶に変えたことで売上が6倍になり、ロングセラーの定番商品になったそうです。
もともとの商品名は「缶入り煎茶」。
- 相手に理解させる時間をあたえるために間を取る
- 結論ファースト
- 伝え方(モツ煮込みの紹介)
- 深堀り(料理のこだわりポイント)
- 広げる(食べ方)
- ストーリー(どんな人が作ってるか)
- 見た目
伝え方は勉強になった。この型でいけば、何かを紹介するときに、何を話せばいいのか少しは思いつきます。一言も出てこないってことはなくなるかも。
- これは共有できているはず、言わなくてもわかってるはずはNG
- トラブルの多くは「伝えていない」から起こる
中年夫婦の離婚のさまざまなすれ違いの根底には「言わなくてもわかってるはず」があるんじゃないですか?っていうお話。肝に銘じておきます…。
- 質問は「ずらす」のではなく「深める」
悪い例(p251引用、一部略)
A「ランニングが好きと聞きました」
B「そうですね」
A「先日のマラソン大会、ご覧になりました?」
B「見てないです」
A「その大会で多くの選手が同じスニーカーを履いてましたが、Bさんもああいうスニーカー履いて走ってるんですか?」
B「いえ、ちがいます」
A「…」
B「…」
良い例(p253引用、一部略)
A「ランニングが好きと聞きました」
B「そうですね」
A「どういうところを走ってるんですか?」
B「家の近所を走ることが多いですが、旅行先で走ったりもします」
A「そうなんですね。旅先だとどういうところで走られたことがあるんですか?」
B「京都旅行に行ったときはよく走ります。京都は神社仏閣が多いから走っていると楽しいんです」
A「いいですね。僕も京都が好きでよく行きます。ぜひ、僕も今度京都を走って見たいと思います。おすすめのコースはどの辺でしょう?」
イエスorノーで答えられる質問でずらしていくと、悪い例のように会話はしぼんでいき、つらい沈黙の時間が訪れます(何度も体験済み)
(何か追加で質問しなきゃ)と適当にずらして質問を乱発するのではなく、相手が回答してくれたことをさらに深く掘る形で、追撃していくと良さそうです
- ど真ん中の質問をする
- 料理人に「なぜあなたの料理は美味しいんですか?」と聞く
ド直球の質問は、話がおもしろい方向に広がっていくかもしれないからだそうです。取材で使われるテクニックです
- 話しかけにくい人への対応
- ビクビクしない
- 対応して感情的にならない
- 「研究者視点」になる
なんかいつも怒ってくる人とか何かと否定してくる人とか、そういう人に対応するときどうすればいいのか。
相手と同じ目線に降りて喧嘩するのではなく、相手を研究対象として観察します。「なぜこの人物は怒っているのだろうか」「人はなぜ怒るのだろうか」と冷静に観察。