読書メモ「パン屋ではおにぎりを売れ」
読書メモ
- 「考える」=「広げる」+「深める」
- 広げる:可能性を考えること
- 深める:本質的価値を考えること
- 例)ほぼ日手帳
- 広げる:「手帳とはスケジュールを書くためのもの」→「LIFEが書かれているもの」にした(本質的価値)
- 深める:手帳カバー、コラボ、他の人の使い方・楽しみ方の紹介
- 例)ほぼ日手帳
本筋と逸れますが、この本を買ったのと同時にほぼ日手帳を初購入してました。普通の手帳として使うのではなくて、転職したこの1年でどのくらいのことを勉強し、どのくらいのことができるようになったのかをまとめておきたいと思ったのが購入動機でした。
この本を読んで、ほぼ日が人気な理由が理解できました。
- 「考える」と「思う」「知ってる」は違う
- 思う:頭に浮かんでくる、感じること
- 考える:目的のために意識的に思考すること
- 例)一生懸命考えたんですが、わかりません!→思っていただけ
- 例)プランを一生懸命考えました!→情報をまとめただけ
- インプットは「考えて答えを見つけるための材料」ゴールではない
- データはあくまでも「過去」の情報、「考える」は未来にベクトルが向いている
- 「考える」には、論理的思考と非論理的思考の両方がある
- 非論理的思考の例:ガリガリくんコンポタ味(マーケコスト15万円で5億円の効果を生んだ)
- 遊び心
このあたりは、ふとした時に帰ってくる必要があるかもしれません。データ分析業務をやっているとひたすら「論理的に」「ロジカルに」という言葉ばかり飛び出してきます。
新人なので当面は「論理的に考える」を徹底的に鍛えようと思っていますが、数年経過してベテランになり、事業に深く入り込む機会が出てきた時には「非論理的」な思考の存在も思い出せるように、頭の片隅に置いておきたいです
- アイデアの作り方
- ①ゴールを決める
- 悩むのはゴール(目的)が決まってないから
- 手段を目的化させない
- 「ゴールを決める」とは「そもそもから始める」
- ②インプットして現状整理
- (1)課題を決める
- (2)必要な情報をインプットする
- 本5冊、ネット記事10本
- 時間をかけすぎない、60%程度でよい
- (3)インプットした情報を整理する
- インプットした情報を疑う
- 「疑う」「信じない」「ツッコミを入れる」
- ③考える=「考えを広げる+考えを深める」
- ①ゴールを決める
考えを広げる方法6個
- かけあわせ法:出会ったことがない言葉と言葉を合わせる
- 例)うんこ漢字ドリル、乳酸菌ショコラ、ロボット掃除機
- ヒットの重要2大要素「新しさ」と「共感」
- 数珠つなぎ連想法:イメージできるものをつなげていく
- 例)商店街の活性化をマインドマップで広げる
- 連想から考えないと、脳死で他の商店街の真似したり、無意味なイベントをやったりすることになり、独自の魅力など作れない(なぜ商店街が寂れたのか原因を考えていない)
- ずらす法:あたりまえを疑い、価値を再定義する
- 例)ワークマン作業服(作業服→アウトドアにずらした)
- 例)本「のび太という生き方」(ビジネスマン向け自己啓発書→子供向け読書感想文に使える本)
- 脱2択:「A or B」を「A and B」にできないか検討する
- 例)食べたいと痩せたいは両立しない→両立させる「食べて痩せる」
- まとめる法:ニッチなものも、まとめると魅力が上がる
- 例)ゆるキャラ(ちゃんとしたキャラを作ろうとしたけど、ゆるくなってしまったものを「ゆるキャラ」としてまとめたことでムーブメントに)
- 例)肉フェス、文具女子博、温泉湯豆腐イベント
- ※インプットとの違い:「まとめる」は特定の領域に絞ってインプットして、その魅力や価値をアウトプットすること
- 集める→法則化→実行(ネーミングする、〜〜の法則)
- あったらいいな
- やれそうなこと、実現できそうなことからスタートせず、のび太くんになったつもりで「あったらいいな」を考える
考えを深める方法6個
- 360度分解法
- だめなとこもいいとこも全方位から書き出して、
- 長所は短所に、短所は長所に変換する
- 見え方が変わる
- ポジディブ価値化:マイナスイメージを逆に新たな価値にする
- 例)ミールキット「Kit Oisix」プレミアム時短として売り出した
- お惣菜だと罪悪感ある人
- 20分はちゃんと料理してる感覚が持てる時間
- 「時短」を手を抜いているイメージ→「誇れる時短」という価値付加
- 例)キリン極生(発泡酒)
- 発泡酒のイメージ→生ビールの下位互換、廉価版
- よりビールらしく見せる方向でPRしていた
- 発泡酒本来のオリジナリティを見直して、立ち位置を築くことにした
- 「ビールの廉価版」→「カジュアルに楽しめる現代的な飲み物」
- 「コクがない」→「ライトで爽やかな飲み口」
- 弱点の根源をつかんで解決策を考えること
- 脳死でなんでもポジティブにすればいいわけではない
- 根っこにある本質的な課題や価値を見極めること
- 例)ミールキット「Kit Oisix」プレミアム時短として売り出した
- 自分ゴト、あなたゴト、社会ゴトにする:
- 例)コーヒーショップの店員さんの営業トーク
- 自分ゴト「柿内さん、コクがあって苦いコーヒーお好きでしたよね?まさにお好みの味です」
- あなたゴト「香りがすごくいいので、休みの日の朝、ご自宅で淹れたら、奥さまやご家族も気分よく週末の朝が迎えられると思います」
- 社会ゴト「この豆はフェアトレードの豆なので、原産国への地域貢献にもなりますよ」
- 興味を持ってもらいたいとき
- 例)コーヒーショップの店員さんの営業トーク
- すごろく法:具体的なすごろくを作って逆算する
- ゴールまでをビジュアルで俯瞰できるからやるべきことが明確
- 正体探し:見えない心理を見つけ出す
- 集合的無意識の発見
- ヒット=「無意識」×「その人数」
- 例)ピューロランド
- キャラごとに、そのキャラが好きな人の共通点を探してグッズ開発に活かした
- 比較することで無意識を見える化(例:梨の品種食べ比べ)
- 無意識の正体が分かれば、とるべき行動がわかる
- キャッチコピー法:
- 例)初日の出、闇営業、長生きみそ汁、3000円投資生活
- オリジナル=マネ×マネ×マネ
- できる人を見つけたら、厚顔無恥に聞いて回る
- いい人のままでは、いつまでたっても思考は二流(性悪視点が必要)
- いい人視点では「何も考えていない」と同義
- 無意識に使う言葉ほど疑う、つっこむ
- 例)「差別化」←本当に必要?
- 議論が「差別化のためには〜…」からスタートしているが、そもそも差別化は必要なのか
- 消費者は似た商品を比較検討して吟味して購入しているはずだ、という思い込みからスタートしてる
- 本当に比較などしているのか→実際に観察して確かめる
- 差別化が必要な場合と、必要ではない場合があることが判明
- 例)「差別化」←本当に必要?
「厚顔無恥」と「性悪視点」ちょっと意識したいです。もともと、人のことを鵜呑みにしてしまいがちな性格だと自覚があります。「優しい」と言われることもありますが、ビジネスの世界では「何も考えてない人」とみなされて終わりです。「優しい」のではなく「自信がない」だけということも、自分では分かっています。
仕事の目的は「いい人でいること」ではなく「価値を生み出すこと」なので、そのために何が必要なのか、立ち返るようにしたいです
- 自分の頭の中に答えを出すための材料が足りていないのに、答えを出そうとしても無駄なので人に頼る
- 人の頭を使わせてもらうのが会議