【合格】小型特殊免許の勉強方法と小特の過去問集一覧
身分証としてマイナンバーカードを使うことに諸々の不便を感じていた今日この頃、原付免許を取れば最強の身分証が手に入れられるのでは?と今さらながら気づきまして、取得してみることにしました。
取得したところで運転する気はないため、原付の実技講習とか時間とお金がもったいないなと思っていたところ「小型特殊免許(*1)」なる謎の免許があることを直前に知り、原付ではなくこちらを受験することにしました。
小型特殊免許は、一発の学科試験(*2)さえ受かれば即日で取得できます。費用も運転免許証の中で最安で取得できます。
顔写真入り身分証明書がなくて困っている方、もしくはフルビット免許(*3)を目指しているマニアックな方以外に受験される人はほぼいないので、かなりマイナーな免許かもしれません。
受験状況
- 勉強期間:8時間くらい
- 使用教材
- 市販テキスト問題集 赤シート対応 最短合格!原付免許テキスト&問題集
- サイト ゲンチャレ!原付免許試験問題にチャレンジ
- 費用合計:4550円
- 受験料:1500円
- 免許証交付料:2050円
- 交通費:1000円くらい
使用教材と勉強方法
もともと原付免許を取ろうとしていたため、原付のテキストを買っていました。後から調べたところ、小型特殊専用のテキストは需要がなさすぎて販売されておらず、小型特殊取得の先輩方は原付のテキストで勉強した方がほとんどでした。
普通にさーっと読んで、巻末についている模擬テスト6回分を2周解きました。あと、細かな数字絡み系の暗記(*4)は、試験直前に該当ページを見直していました。
実際、受けてみた感想としても、基本的にはこのテキストで十分でした。基本は原付テキストの内容をやっておけば常識で解ける問題ばかりでしたが、数問だけ小型特殊特有の設問がありました。ネットでかき集めたそれっぽい問題と自分の試験で見かけた問題を、記憶の限りまとめておきます。
小型特殊免許の過去問類似問題一覧
- 小型特殊免許は、小型特殊自動車のみしか運転できない→〇
- 小型特殊免許で原動機付自転車を運転できる→×
- 小型特殊免許があれば、小型特殊自動車と原動機付自転車が運転できる→×
- 普通二輪の免許では小型特殊自動車は運転することはできない→×
- 路線バス等優先通行帯は、小型特殊自動車が通行できない→×
- 小型特殊自動車で高速自動車道路は通行することはできないが、自動車専用道路は通行できる→〇
- 交通整理の行われていない片側三車線以上ある道路では、小型特殊自動車は二段階右折をする必要はない→〇
- 小型特殊自動車の法定速度は原付と同じ時速30kmである→×(小特の法定速度は時速15km)
- 小型特殊自動車に荷物を積む場合、積荷の重さは500kgまで積むことができる→〇
- 小型特殊自動車は他の車を牽引することができない→×(小特での牽引は1台までできる)
- 小型特殊自動車に運転者用以外の座席があった場合、そこに荷物を積んだりしてはいけない→×
- 小型特殊自動車は、他の自動車同様に強制保険に加入しなくてはならない→?(*5)
- 小型特殊自動車はあまり速度が出ないので、車間距離や制動距離を考える必要はない→×
- 小型特殊自動車免許を取得して1年以内は、二人乗り用の車両であっても、二人乗り走行をしてはならない→×(これは小特ではなく二輪免許の話)
- 運転席の位置はクラッチを踏んだ際に膝が少し曲がる程度の位置にする→〇
- 小型特殊自動車で交差点を左折するとき、周囲に車や人の気配がなければ、合図をしなくてもよい→×
- ファンベルトは指で押した際、少したわむ程度が良い→〇
- 小型特殊自動車を運転する前は必ず灯火点検が必要である(うろ覚え)→×
- 小型特殊自動車を運転する前、日常点検を必ず行わなくてはならない→×
小型特殊免許の暗記メモ
- 小型特殊免許では、小型特殊自動車のみ運転できる
- 小型特殊自動車とは
- 長さ:4.7m
- 幅:1.7m
- 高さ:2.0m
- 最高法定速度は時速15km(農耕作業用は時速35km)
- 積載物
- 積載重量:500kg
- 積載物の長さ:車両の1.1倍
- 積載物の幅: はみ出せない(車両の幅以下に収める)
- 積載物の高さ:地上から2m
- 乗車定員1名(座席あれば2名)
- けん引1台まで
- 高速自動車道路は通行できないが、自動車専用道路は通行できる
- 二段階右折の必要がない
原付の市販テキスト1冊と、上記の小型特殊過去問と暗記メモの内容を見ておけば合格できると思います。
試験当日
当日の流れはこのような感じでした。
- 受付に早めに並ぶ
- 手数料1500円を支払う
- 適性検査(視力と色覚)
- 午前の学科試験受付(住民票提出、身分証掲示、旧姓併記もこのタイミングで伝える)
- 試験会場へ入り、学科試験を受ける
- 合格発表
- 免許交付料2050円を支払う
- 少々待つ(小1時間)
- 交付場所で免許証を受け取る
- 電子内容を確認する
8時過ぎに来て、13時頃に免許証を受け取ったので、トータル5時間程度。ほぼ午前までで、即日交付してもらうことができました。学科試験を午後にすると、もう少し時間取られてしまいます。
混雑時は8時半とかに行っても、午後試験に回されることもあると聞いていましたが、全然空いていました。たぶん、これは普通免許の学科の場合です。原付と小特は一緒の教室で受けるのですが、受験者は全部合わせて15人くらいしかいませんでした。
試験結果
- 合格
- 点数は確認できなかったため不明*6(合格基準は50点中45点以上)
受かったのは教室にいた半分くらいでした。難しくはないものの、合格基準点が9割以上と厳しいので、正確に得点していかないと落ちがちな試験だと感じます。
日本における最強身分証明書が4000円程度で即日ゲットできました。嬉しい。
*1:農耕トラクターとか、築地市場で威勢の良いお父さん方が乗っているターレなどに乗れる免許。
*2:小型特殊の学科試験の難易度は、原付と同じと考えてよいです。ほぼ同じ問題です。
*3:運転免許証の右下欄を全部埋めた免許証のこと。
*4:追い越し制限30mとか、駐車禁止・駐停車禁止の範囲とか。
*5:「他の自動車同様に」の解釈が不明でよくわからない。農耕用作業車は自賠責(強制)保険の対象外だが、公道を走る場合は強制加入になるらしいので、×か?
*6:確認できる免許試験場もあるようです。また、鮫洲でも不合格者は返還書類に点数の記載があります。合格者は特に点数の話はなく、不明でした。もしかしたら、交付前に内容確認のため渡された、免許記載事項の書類に載っていたかもしれないが、きちんと見ていなかった。